給水設備保全ボールタップ--
  ボールタップとは、支持棒(シャフト)の先端にボールの浮き玉があり、 水面の上下変動によるボールの変位が、レバー付け根の弁を開閉する給水設備。
 定水位弁やフロート弁と呼ばれる。
 
     

ボールタップは単式と複式があります。
単式は水洗便所のタンクのような満水時に給水を止めるだけの用途。
複式は2個の支点を有し、テコの原理で止水するため、保持機能が大きくとれるものをいい、受水槽などの設備において減水時の警報・満水時の警報の2種類の役割を持たせた用途で使用される。

作動原理
水面の上下変動による浮き玉の変位により、給水弁を開閉する。水位が下がって給水が必要となると浮き玉が下がることにより、つけ根の給水弁が開き、給水が始まり、満水になると浮き玉の浮力を利用して上昇し給水弁が閉止し自動的に給水が止まる仕組み。浮き玉の材質は水道は一般にポリエチレン玉、使用用途により銅玉、ステンレス玉が用いられる。

    

ここまでの閉塞状況は、弊社の40年の工事履歴では初めてです。
このマンションの特性としては、都心でJRの駅の側のため居住性が高く、かつ食生活で油脂分の使用が多いことも原因の一つかと思われます。早いものでは竣工後半年経過で多量の油脂の付着が見られる場合もありますので、築年数だけでの油脂の付着は判断できません。
 
 

 


 
 荒川区   1980年竣工 築39年  11階建て
 新品の排水管の内径の有効面積は、

5㎝×5㎝×3.14=78.5㎠

抜管時の排水管の内径の有効面積は

1.5㎝×1.5㎝×3.14=7.06㎠

7.06㎠ ÷ 78.5㎠ × 100 = 8.99(%)実に内径の90%以上は閉塞していたことになります。よくこの状態で流れていたものと仰天します。